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新協定の名称は「USMCA」 米加、貿易協議で合意 メキシコと枠組み維持

(右から)米国、カナダ、メキシコの国旗(ロイター)
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 【ワシントン=塩原永久】米国、カナダの両政府は9月30日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐる協議で合意に達したと発表した。米国とメキシコがすでに合意した2国間協定にカナダが合流し、3カ国協定の枠組みを維持する。新協定の名称は「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」とした。米政府は11月末の署名を目指す。

 自動車を無関税とする部品の域内調達比率に関する基準は、比率を大幅に高めた米メキシコ合意が反映される見通し。メーカーがより高い割合を域内で生産するよう促す狙いがある。

 日系をはじめ自動車メーカーは、すでにNAFTA域内で広範な部品の調達網を築いている。今回3カ国の枠組みが維持されたことで、カナダが協定から離脱して部品調達に大きな混乱が生じる事態は回避された。ただし各メーカーは域内生産比率などに関する新たな基準への対応が求められそうだ。

 合意によると、カナダは米国が求めた乳製品の市場開放を進める。一方、米政府が検討中の自動車関税の回避をめぐり補足文書を取り交わし、自動車の対米輸出に上限を設けることを受け入れた。ロイター通信によると、非課税となる乗用車の輸出枠が年260万台に設定された。米国は撤廃を求めてきた紛争処理制度の存続を認めた。

 米政権高官は同日、記者団に「(新協定は)将来の貿易協定の基本形となるものだ」と述べた。

 トランプ大統領はNAFTAが米雇用の流出を招いたとして、昨年8月に改定に向けた再交渉を開始。今年8月下旬にまずメキシコと2国間で合意し、カナダ抜きの米メキシコ協定を発効させる構えをみせ、交渉が難航するカナダに歩み寄るよう圧力をかけていた。

 米政府は11月末の3カ国による署名後、米議会に批准手続きを求める方針だ。

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