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【ソウルからヨボセヨ】米朝ほめ殺し 悪口にたけた民族の慣れない外交

北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領=6月12日、シンガポール(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 
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 ごく個人的な感想だが、韓国人はあまり人をほめないように思う。韓国人との間で共通の知り合いのことが話題になり、こちらが知り合いをほめるとだいたいいい顔をしない。日本人でも人の話題はほめるよりけなし批判する方が盛り上がるが、韓国人は人をほめたり人のほめ言葉を聞くと、自分が下になったように感じるらしい。

 その結果(?)、逆に批判や悪口が発達していて「ヨク(辱)」といわれるののしり言葉を日常的によく耳にする。伝統的に“正義”を主張し合う論争文化が発達したことも背景にあるようだが、これが政治や外交にも遺憾なく発揮される。とくに北朝鮮の場合、革命とか戦闘とか“闘争”を強調する国家体質もあって他者に対する非難、悪口にたけている。

 その北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が、昨年までのののしり合いから一転しきりにほめ合っている。今週も金氏から芸術作品のような手紙をもらったというトランプ氏は「彼は私が好きで、私も彼が好きだ」とまるで恋人同士の雰囲気である。

 この米朝ほめ合いは相手の気分をよくして先に譲歩を引き出そうというのが狙いだから、いわば“ほめ殺し合戦”である。伝統に反し慣れない戦術に踏み切った金氏の勝算やいかに?(黒田勝弘)

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