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「キャンプデービッド合意」40年 エジプト・イスラエルの国交樹立に道を開く

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「キャンプデービッド合意」40年 エジプト・イスラエルの国交樹立に道を開く

 【カイロ=佐藤貴生】エジプトとイスラエルの国交樹立に道を開いた「キャンプデービッド合意」から、17日で40年となる。合意は4回に及んだ中東戦争でイスラエルと対決したアラブの大国エジプトの“戦線離脱”を意味し、周辺国を巻き込んだ大規模戦争は終わりを告げた。一方、パレスチナ問題では、エジプトの戦略転換でアラブ諸国の団結が崩れる契機となった。

「国民は合意を否定」

 エジプトの主要紙では16日現在、合意40年に関する記事はほぼ見当たらない。早稲田大の鈴木恵美研究員(エジプト近現代政治)は「今でもほとんどの人は合意を真っ向から否定している」と分析しており、エジプト国民は複雑な思いを抱えているようだ。

 エジプトは、今でこそパレスチナとイスラエルの「2国家共存」案を支持する穏健なアラブの一国だが、以前はイスラエルとの戦争の主役だった。その構図に劇的な変化をもたらしたのがサダト大統領だ。

 就任した1970年は、前任のナセル大統領が第3次中東戦争(67年)でイスラエルに惨敗し、アラブ民族主義や社会主義が壁に突き当たっていた時期と重なる。サダト氏は経済低迷など山積する国内課題解決のため、外資導入を見込んでソ連との友好関係を断ち、親米路線にかじを切った。

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