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中国のウイグル弾圧「憎しみ生むだけ」 日本在住の親族ら悲痛な叫び

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中国のウイグル弾圧「憎しみ生むだけ」 日本在住の親族ら悲痛な叫び

中国・新疆ウイグル自治区ウルムチを警備する治安部隊。同自治区では、ウイグル族など多数のイスラム教少数民族が再教育施設に連行されていると指摘されている=2009年7月(AP) 中国・新疆ウイグル自治区ウルムチを警備する治安部隊。同自治区では、ウイグル族など多数のイスラム教少数民族が再教育施設に連行されていると指摘されている=2009年7月(AP)

 中国のウイグル族などイスラム教少数民族に対する弾圧に国際的な関心が強まっている。スイス・ジュネーブで8月に開かれた国連の人種差別撤廃委員会で、「100万人以上が新疆ウイグル自治区の再教育施設に強制的に収容されている」と米人権活動家らが非難。日本在住のウイグル族も、故郷の親族の安否を心配しながら過ごしている。

死因の再診断許されず

 「男たちが弟のもとに来て『ただの教育施設だ。1カ月で帰ってこられる』と言って連れていったらしい」。関東在住の40代のウイグル族女性、ザイトゥナさん(仮名)は昨年9月、新疆にいる弟が再教育施設に連行されたと連絡を受けた。1カ月たっても弟は帰ってこず、故郷にいる母親が問い合わせても、警察は「わからない」と繰り返すばかり。8カ月がたったころ、急に警察から「心臓病で亡くなった」と母親に連絡が入った。

 「母は泣きながら何度も警察に問い続けたようです。『なぜ連れて行かれたのですか。何の罪があったのですか』と。しかし、警察は何も答えてくれなかった」とザイトゥナさんは涙を浮かべる。弟の遺体の引き取りは断られ、死因の再診断も許されなかった。

 日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長(49)によると、連行対象となっているのは、ウイグル族のほか、新疆に暮らすカザフ族や回族などのイスラム教少数民族ら。イスラム過激思想や分離主義的な思想の持ち主と疑われた者のほか、イスラムの礼拝を実践しているだけの者や、国外への渡航歴がある者、国外在住の親族がいるだけの者も含まれるという。

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