PR

ニュース 国際

【ソウルから 倭人の眼】慰安婦合意は棚上げのまま 再び韓国ペースで対日関係改善か

韓国大統領府で記者会見に臨む韓国の文在寅大統領=5月(AP)
Messenger

 韓国の法定記念日「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」(8月14日)の演説で、慰安婦問題について「韓日間の外交交渉で解決するとは考えていない」と断言した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、一方で対日関係の改善を希求している。2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的な解決」が確認されたはずの慰安婦問題の“解決”を認めず、それでも日本とは仲良くしたいという。韓国の理想の下で日韓関係は再び動き始めるのか。(ソウル 名村隆寛)

対日批判避けた演説

 演説で文氏は慰安婦問題に関し「韓日の歴史問題だけでなく、戦時の女性への性暴力問題で普遍的な女性人権問題」「韓日を含む全世界が性暴力と女性の人権問題を深く反省し、再び繰り返さないと固く決心して解決される」とも語った。

 一方で文氏は「問題が韓日間の外交紛争につながらないことを望む」と述べたが、これらは韓国政府が1月に発表した日韓合意に対する新たな方針や、3月の「3・1独立運動」の式典で文氏が演説した内容を再度示したものだ。韓国世論に配慮しながらも「日本との外交紛争は避けるべき」と暗に説得するかのような発言。日本との関係悪化は極力回避したいようだ。

 日本への責任追及を避けたが、今回も慰安婦問題を日本に丸投げした文氏。日本の朝鮮半島統治からの解放記念日である翌15日の演説では、日本との歴史問題には深く踏み込まなかった。それどころか「安倍晋三首相と韓日関係を未来志向的に発展させ、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄に向け緊密に協力することで一致した」と明言した。

対日関係改善の好機

 日本との歴史がからむ記念日の演説で、異例にも日韓協力に言及した背景には、対日関係改善への文氏なりの意志がうかがえる。韓国政府関係者は、昨年の政権発足当時から「文在寅大統領が理想としている韓日関係は、1998年に小渕恵三元首相と金大中(キム・デジュン)元大統領が合意した日韓パートナーシップ宣言当時の関係」と言い続けている。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ