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【ソウルからヨボセヨ】引き出物のような「南北離散家族再会」 東西ドイツのように家族訪問や郵便交換が自由にやれないのはなぜ?

 20日、北朝鮮の金剛山で始まった南北離散家族の再会事業で、再会を抱き合って喜ぶ姉妹ら(聯合=共同)
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 韓国と北朝鮮の関係がよくなると決まって「南北離散家族再会」というイベントが行われる。今また文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長の首脳会談の“引き出物”みたいに、南北で生き別れになっている高齢者たちが南北境界に近い北朝鮮のはずれの観光地、金剛山に連れて行かれ、つかの間の再会をさせられている。

 朝鮮戦争の休戦協定締結から65年。当時、10歳だった者は現在、75歳だから離散家族のほとんどはそれ以上の年齢だ。昔は「1000万離散家族」といわれ、今でもその1世たちは数十万人ずつはいるだろう。それがいまだ家庭訪問など自由な往来はもちろん、郵便物の交換さえできない。ひとえに国民に自由を与えない北朝鮮の閉鎖体制のためだ。

 テレビ中継される金剛山のホテルでの涙の再会風景を見て毎回、切なく感じるのは、着飾ってわざわざ辺地に連れ出され、しかも面会時間や場所も厳しく制限されるなど、年老いた家族を引き回す「収容所国家」の姿だ。北に変化はない?

 ちなみに東西分断時代のドイツは家族訪問や郵便交換は自由にやれた。なのに南北がそれをやれないというのはどうしてだろうか。来月また南北首脳会談があるというが、北の首脳は離散家族の自由な相互訪問くらい認める“民族的力量”を示してはどうか。(黒田勝弘)

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