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中国、エルサルバドルと国交樹立 米台連携に「断交ドミノ」で対抗

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中国、エルサルバドルと国交樹立 米台連携に「断交ドミノ」で対抗

国交樹立の文書を交わすエルサルバドルのカスタネダ外相(左)と中国の王毅国務委員兼外相=21日、北京(共同) 国交樹立の文書を交わすエルサルバドルのカスタネダ外相(左)と中国の王毅国務委員兼外相=21日、北京(共同)

 【北京=西見由章】中国の王毅国務委員兼外相と中米エルサルバドルのカスタネダ外相は21日、北京で会談し、両国が同日国交を樹立するとの共同声明に署名した。エルサルバドルは台湾と断交。蔡英文政権に軍事・外交圧力を強める習近平指導部は、台湾との連携を強めるトランプ米政権の動きをにらみながら、「断交ドミノ」による攻勢を続ける構えだ。

 共同声明では、エルサルバドルが「世界に中国は一つ」で、台湾は中国の不可分の領土などとする「一つの中国」原則を承認した。経済支援を餌に台湾との外交関係を断絶させているとの批判を念頭に、王氏は共同記者会見で、国交樹立について「いかなる(経済的な)前提もない」と強調。中国外務省の陸慷(りくこう)報道官も同日の記者会見で「台湾の一部の人間が想像するような駆け引きの手段ではない」と主張した。

 ただ、両国が国交樹立を発表したのは、蔡氏が中南米の歴訪と米国への立ち寄りを終えて台湾に戻った翌日のタイミングだった。蔡氏への牽制(けんせい)を意図していることは明白だ。

 中国の外交当局は9月3、4両日に北京で「中国アフリカ協力フォーラム」首脳会合を開催する。アフリカ諸国で唯一、台湾と外交関係を結ぶエスワティニ(旧スワジランド)に対して、中国は「友好の大家族に加わり、一緒に写真を撮ることを望む」(王氏)として公然と断交を呼びかけており、“アフリカ統一”に向けた動きを強めている。

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