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【激動・朝鮮半島】歴史問題での批判を避け対日関係に配慮 韓国大統領、「光復節」で異例の演説

15日、「光復節」式典で演説する韓国の文在寅大統領=ソウル(共同)
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 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日の演説で歴史問題をめぐる日本批判を避けた。未来志向的関係や緊密な協力を強調し、日韓関係改善への意欲を示す異例の内容だった。

 演説で文氏は米独中露の各首脳との会談の成果を振り返り、続いて安倍晋三首相の名を挙げた。文氏は安倍首相を「意見が一致した協力者」と位置づけ、日韓協力が日朝関係正常化をもたらすとし、日朝間の仲介役を果たす姿勢も示した。

 文氏は前日の「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の演説で、慰安婦問題について「外交交渉で解決するとは考えていない」と語った。同問題をめぐる日韓合意に反する主張だが、文氏は「問題が韓日の外交紛争につながらないことを望む」とも断言した。

 合意を批判したような発言で、日本を刺激しつつも関係は悪化させたくないという矛盾した論理だが、対日関係を改善したいというのが文氏の本心であろう。

 文政権関係者によれば、文氏が理想とする日韓関係は、1998年に小渕恵三元首相と金大中(キム・デジュン)元大統領が合意した日韓パートナーシップ宣言当時の関係という。今年10月には同宣言から20年を迎える。10月に訪日も予想される文氏には対日関係修復の好機ともいえる。こうした背景から文氏は、演説で日本を批判しなかったようだ。

 若年層の高失業率など、韓国では経済や雇用の問題が現実的な最重要課題だ。対日批判を避けた前例なき演説には、国益を考慮し経済を中心に日本をパートナーにしたいという韓国の本音がうかがえる。

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