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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】北朝鮮は「終戦宣言」を国連総会で狙う? 米は情報戦で揺さぶり

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 その数日後、トランプ氏に金正恩氏の親書が届いた。トランプ氏はツイッターに「あなたのステキな手紙に感謝。すぐ会えるようになることを待っている」などと書いた。

 金親書はこれで3度目だった。最初は北朝鮮高官の非礼に怒ったトランプ氏が、米朝首脳会談を一方的に延期した5月24日の直後。側近の金英哲氏を訪米させ、親書を渡した。2度目は7月初旬に訪朝、非核化の具体的進展を迫ったポンペオ氏にトランプ氏への親書を託した。米国がいらだつタイミングに合わせ、金親書は出されている。

 一方、米当局者が北朝鮮の非核化遅延やリスト未提出の対応に不快感を見せ始めているのも事実。北朝鮮は、朝鮮半島の緊張緩和を11月の中間選挙の好材料に使いたいトランプ氏の事情を利用しているようにみえるが、このまま停滞した状態で米朝関係が秋までもつかは不透明だ。

 そんななか、米国は非核化の基礎となる核施設の申告リストをめぐって北朝鮮に揺さぶりをかけている。このところ米メディアでは、北朝鮮・平壌近郊の「カンソン(降仙)」という名の秘密ウラン濃縮施設に関する報道が相次いでいる。報道によると、カンソンには「遠心分離機6000台を保有できる規模の施設」があり、技術者の宿泊施設も併設されている大規模なもので、2003年頃から稼働を開始したとされる。高濃縮ウラン核施設はこれまで寧辺しか確認されてこなかったが、秘密施設は数カ所あるとみられていた。

 「カンソン」に関する米メディアの報道は5月末が初報で、6月、7月と複数の報道が続いている。

 米国はこの間、非公開の高位級脱北者からの情報や情報機関による調査で北朝鮮核施設のデータを収集してきただけに、「隠蔽しても無駄だ」と言わんばかりの情報戦も始まっている。(編集委員)

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