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米が「宇宙軍」2020年までに創設目指す 中露の脅威に対抗 副大統領演説

 9日、米国防総省で2020年までに宇宙軍を創設する計画を発表するペンス副大統領=ワシントン近郊(ゲッティ=共同)
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 【ワシントン=黒瀬悦成】ペンス米副大統領は9日、国防総省で演説し、トランプ大統領が先に創設を表明した、陸海空軍、海兵隊と沿岸警備隊に続く第6の軍である「宇宙軍」について、2020年までに設置すると表明した。ロシアや中国が宇宙空間での軍事能力を向上させているのに対抗するのが目的で、実現すれば新しい軍の創設は1947年に空軍が作られて以来となる。

 宇宙軍は、米軍が運用する偵察衛星や弾道ミサイル追跡システム、衛星利用測位システム(GPS)など、宇宙空間に関わる米軍の全ての活動を統括する。

 ペンス氏は演説で、国防総省が近く宇宙軍の設置に向けた具体的な取り組みを明示した報告書を策定すると発表した。

 ペンス氏によると、国防総省は宇宙軍創設までの当面の措置として、全軍の宇宙関連の活動を統括する「統合宇宙司令部」や実戦部隊である「宇宙作戦部隊」、宇宙での作戦能力開発のための「宇宙開発局」をそれぞれ設置するとともに、宇宙担当の国防次官補を新たに任命する。

 ペンス氏は、中露を念頭に「かつて平和で争いのなかった宇宙は、混雑し敵対的な環境に変容した」と指摘。その上で、トランプ政権の安全保障分野の基本理念である「力による平和」に根ざし、「宇宙軍の存在によって安全を強化し、わが国の繁栄を確実にし、宇宙に米国の理想を伝える」と強調した。

 ただ、新たな軍の創設には議会の承認が必要。トランプ政権は2020年までに関連法案を議会に提出する。

 議会内では宇宙軍創設について「一連の活動は既存の組織で対応でき、予算の無駄遣いだ」との声も根強いものの、トランプ氏は9日のツイッターで「宇宙軍を必ず作るぞ!」と強い意欲を表明した。

 一方、トランプ氏の選挙陣営は、宇宙軍のロゴについて複数の候補を提示し、どれを採用すべきかについてネット投票を開始。採用されたロゴはTシャツに印刷して販売するとしている。

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