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土葬撲滅へ「棺おけ」押収、木材横流しも… 中国江西省で当局への批判相次ぐ

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土葬撲滅へ「棺おけ」押収、木材横流しも… 中国江西省で当局への批判相次ぐ

土葬の風習を取り締まるため、棺おけを回収する当局者ら=6月、中国江西省(共同) 土葬の風習を取り締まるため、棺おけを回収する当局者ら=6月、中国江西省(共同)

 【北京=西見由章】中国江西省で土葬から火葬への「葬儀改革」を進める地元政府が、事前に用意された土葬用の棺おけを各家庭から押収し、市民らの反発を招いている。破壊された棺おけの一部が木材として横流しされている疑惑も浮上。一部の官製メディアも地元政府を批判するなど混乱が続いている。

 中国当局は埋葬用地の節約や葬儀の簡素化などを目的に、伝統的な土葬から火葬への転換を進めている。中国紙・新京報などによると江西省では6月、省内全域が「火葬エリア」に指定され、遺体が原則火葬されることになった。

 ただ高齢者の間では土葬の希望が根強く、生前から棺おけを購入することも慣習となっている。このため一部の市当局が各家庭にある棺おけの没収を開始。人口約50万人の吉水県では7月下旬までに約2万5千個を押収した。空き地に無造作に積み上げられ、破壊される様子を映した画像がインターネット上で拡散している。土中の棺おけを掘り起こし、遺体を火葬したケースまであったことも暴露された。

 棺おけの価格は5千元(約8万円)ほどだが、当局側からの補償は千元程度しかなかったとされる。また回収、破壊後に一部の木材が市場に横流しされていたことも発覚し、市民らの怒りの火に油を注いだ。

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