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【シリア情勢】露・イラン、共同歩調に乱れ 米・イスラエルめぐり戦略隔たり シリア内戦へ影響も

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 【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くシリアで、アサド政権を支援してきたロシアとイランの関係がきしんでいる。アサド政権の存続が濃厚になる中で、隣国イスラエルが周辺地域からイランやその傘下の軍部隊を引き離すよう求めたことに、ロシアが配慮を示しているからだ。シリアで共同歩調を取ってきたロシアとイランの隔たりは内戦の行方にも影響を及ぼしそうだ。

 ロシア高官は1日、第3次中東戦争(1967年)でイスラエルがシリアから占領した要衝、ゴラン高原の85キロ圏内のシリア領からイラン側の重火器類が撤去され、「イラン人やイスラム教シーア派の民兵組織は撤退した」と述べた。

 ロシア軍の憲兵隊は翌2日、ゴラン高原でパトロールを開始。8カ所の監視拠点を設けて戦闘の防止に努めるとし、暗にイランの介入を防ぐ意向を示唆した。

 ゴラン高原に隣接するシリア南西部クネイトラ周辺では、アサド政権やロシアが6月後半、反体制派武装勢力への攻撃を本格化させた。自国領の近くで戦闘が激化したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は7月11日、モスクワを訪れてプーチン露大統領と会談し、シリアからイランを撤退させるよう求めた。

 その結果、16日の米露首脳会談でプーチン氏はイスラエルの安全保障、つまりシリア南部一帯の情勢安定化に米露共同で取り組む姿勢を表明。アサド政権存続の公算が大きくなり、シリア国内の基地も確保できる見通しとなったロシアが、米国とイスラエルに配慮してイランと一定の距離を置く意思を示唆した形だ。

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