PR

ニュース 国際

【矢板明夫の中国点描】人民日報は「行間を読め」 消えた言葉と表れ出した言行不一致

 「中国製造2025戦略」とは、中国政府が2015年に発表した、今後10年間の製造業発展のロードマップである。25年までの製造強国入りを目指し、製造業と情報技術の融合、品質の向上、ブランド力の強化などの基本戦略を示している。

 しかし、同戦略に対し、国際社会の評判はよくなかった。中国の官製ファンドが外国のハイテク企業を買収し、中国に進出する外国企業の合弁会社に技術移転を強要するなどのやり方は、国際協定違反の疑いが指摘された。米通商代表部は「政府主導の振興策が公正な競争を損なう」と批判した。今春から本格化した米中貿易戦争で、同戦略は米国側による中国非難の対象にもなった。

 「中国製造2025戦略」が6月ごろから、中国メディアに登場しなくなったのは、習指導部が米国の圧力に屈し、政策を調整し始めた可能性があるからだ。同戦略は、習政権が昨年の党大会で掲げた「2049年までに中国を社会主義強国にする」という100年構想の一環であり、変更すれば連動するほかの政策にも影響を与えそうだ。

 実は最近、習政権のもう一つの根幹政策である、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」にも異変がみられた。官製メディアに「言行不一致」のところがみられたからだ。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ