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多国間貿易に「未曾有の難題」 BRICS宣言で米牽制 中国、「反保護主義」結束を演出

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 【北京=西見由章】南アフリカ・ヨハネスブルクで開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会議は26日、多国間貿易体制が「未曽有の難題」に直面していると言明した宣言を採択した。中国国営新華社通信が伝えた。米中貿易摩擦が激化する中、中国の主導で「反保護主義」を旗印とする結束を演出し、トランプ米政権を牽制(けんせい)した形だ。

 BRICSを構成する中露と南ア、インド、ブラジルの国内総生産(GDP)合計は世界の23・6%(2017年推計)を占め、米国とほぼ同水準で、その人口は世界の4割超に上る。中国はロシア、ブラジル、南アの3カ国にとって最大の貿易相手国であり、経済的影響力も大きい。トランプ大統領の「米国第一」を奇貨とし、米国主導の世界貿易秩序を塗り替えようとしている側面もある。

 中国の習近平国家主席は会議で「保護主義と一国主義が新興国や発展途上国の発展環境に深刻な影響を与えている」と訴え、保護主義への反対を「旗幟(きし)鮮明」にするよう呼びかけた。

 各国指導者もこれに呼応する形で「一国主義や保護主義が台頭し、BRICS加盟国は協力を強めなければならない」(南アのラマポーザ大統領)、「多国間主義や国際ルールの堅持を」(プーチン露大統領)などと発言し、米国の通商圧力を受ける中国への“助け舟”を出した。

 会議が採択した宣言も「世界貿易機関(WTO)が体現する、透明で差別のない開放的な多国間貿易体制の重要性」を確認した。

 中国外務省の耿爽(こうそう)報道官は27日の記者会見で、BRICS加盟国が「一国主義や保護主義に反対する明確なシグナルを発信し、広範な発展途上国と新興国が団結を強める求心力を発揮した」と自賛した。

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