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【中東見聞録】次のガザ戦争は近い? 「燃える凧」作戦で危機煽ったハマス、イスラエルはやられたらやり返す

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 このほか、イスラエルのメディアなどには、ハマスが、ガザのみならずパレスチナ全体を新たなインティファーダ(反イスラエル闘争)に駆り立てるためにデモを組織しているとの分析がある。

 さらには、遠からぬ将来に起きるであろうパレスチナ自治政府主流派ファタハとの権力闘争をにらんだ動きだとの見方もある。それによれば、自治政府トップのアッバス議長は82歳と高齢な上、イスラエルとの交渉でパレスチナ国家樹立を目指す「2国家共存」路線の行き詰まりや、根深い汚職体質でファタハの求心力が低下していることから、ハマスこそがパレスチナを代表する勢力だとアピールしているのだという。

八方ふさがりのハマス

 とはいえ、もっとも重要な要素は、ハマス自身も八方ふさがりの状態にあるということだろう。

 2008~9年、12年、14年と続いたイスラエルとの戦争の爪痕は深く、経済封鎖によって締め上げられたまま。ガザ南端で隣接するエジプトは、ハマスの源流であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団と敵対しており、ハマスに甘い顔をみせることはない。その上、米国には歴代政権以上に親イスラエル姿勢が鮮明なトランプ大統領がいる。イランなどから調達してきたとされるミサイルなどの兵器の入手も難しくなっている。このままではじり貧だ。

 だからハマス指導部は、この状況をかき乱す必要に迫られている。どんな形であれ局面が変われば、次の手を打つ余地が生まれるからだ。3月以降の動きの理由は、ここに行き着く。

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