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パキスタンで進む「静かなクーデター」 “泡沫政党”支援で軍介入、影響力を維持

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 野党第2党パキスタン正義運動(PTI)が優勢となった総選挙。選挙戦で一貫して見え隠れしたのは軍の影だ。メディアへの妨害やPTIへの露骨な支援が指摘され続けた。「軍による静かなクーデターが進んでいる」。専門家たちは、そうささやきあった。

 「この国は軍が持っている国だ。誰が首相になろうがその状況は変わらない」

 パキスタンの英字紙幹部は声を潜めてこう話した。新聞社には、選挙戦前から軍の検閲が激しさを増したという。紙面への抗議は日常茶飯事。支配階級を意味する「エスタブリッシュメント」という言葉で軍を暗に批判した際は、即座に担当者が訪れて使用を禁じられた。「同僚の自宅には何者かが侵入し、書斎だけが荒らされた。犯人は不明だが察しはつく」と話す。

 5月半ばには各地で有力英字紙ドーンが配達されない事態が起きた。同紙は軍と反目するシャリフ元首相率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)に近い。シャリフ氏のインタビューが掲載された直後だったことから、波紋を広げた。

 これ以外にも“何者か”による介入は相次いだ。東部パンジャブ州ラホールでは、軍に批判的な活動家が昨年12月に何者かに拉致され、今月に入って解放された。この州では与党系候補が正体不明の人物から脅迫や暴行を受けて、出馬を取りやめる事態になった。

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