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【環球異見・プラスチックごみ対策】廃棄物が食卓に並ぶ脅威 ヒンドゥスタン・タイムズ(インド)

プラスチックごみで汚れたインドネシア・バリ島の海岸=4月(ロイター)
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 屋外に放置されるごみの山がしばしば問題となるインドでも、海洋生物に蓄積される微細なマイクロプラスチックの問題は注目度を増している。プラスチックごみ排出に規制を設けようとするモディ政権の方針を踏まえつつ、メディアは微細なごみの存在にも目を向けるよう呼びかけている。

 民放NDTVは「世界環境デー」(6月5日)に合わせてサイト上に「インドでのマイクロプラスチック危機」とする記事を掲載した。インド市場の洗顔剤の約50%にマイクロプラスチックが粘度を増す目的などで混ぜられているとの非政府組織(NGO)の調査結果を紹介。せっけんなど幅広い生活用品が含有している実態を指摘した上で、「インドの消費者は疾病の危険にさらされている。マイクロプラスチックに関する適切な法律の欠如は、将来的に医療分野において論争を生み出す可能性がある」とし、規制強化の重要性を訴えた。

 インドでは1日当たり2万5千トンのプラスチック廃棄物が出ているとされ、モディ首相は「人類に対する脅威」と宣言。2022年までに国内で容器や食器などの使い捨てプラスチックを全廃する計画を明らかにしている。NDTVは「この国はプラスチック汚染に対する闘いの初期段階にある。マイクロプラスチックも通常のプラスチックごみの問題と同等に大問題として扱うべきだ」と呼びかけた。

 英字紙ヒンドゥスタン・タイムズ(電子版)も「あなたの捨てたプラスチックが食卓に並ぶ」との記事で、インド近海での調査について取り上げている。研究者チームが西部マハラシュトラ州とグジャラート州付近の海で1265匹の甲殻類を調べた結果、895匹の体内から微少なプラスチックの繊維が見つかったとのデータを報告。専門家の発言を引用する形で、「海底にいる『自然界の掃除機』である甲殻類の状態は、海洋生態系全体が健康な状態であるかを示す。この数字を軽く見るべきではない」と警告した。(ニューデリー 森浩)

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