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スペイン前与党が新党首に党内右派の37歳の下院議員を選出 右旋回で党立て直しへ

スペイン国民党の新党首に選出されたパブロ・カサド氏(左)=ロイター
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 【パリ=三井美奈】スペイン最大野党で保守系の国民党は21日、新党首に下院議員パブロ・カサド氏(37)を選出した。カサド氏は、カタルーニャ自治州の独立運動に対して強硬姿勢を示す党内右派。サンチェス首相(46)の社会労働党政権への対立色を鮮明にしている。

 21日の党首選でカサド氏は、投票総数の57%を獲得。ラホイ前首相の最側近で党内穏健派のサエンスデサンタマリア前副首相(47)を大差で破った。カサド氏は演説で、カタルーニャ州を念頭に「分離・独立主義に対抗するため、刑法改正を目指す」と述べ、締め付け強化の方針を示した。また、「家族重視」を打ち出し、人工妊娠中絶に否定的な立場を表明。欧州連合(EU)に対しては、サンチェス首相と同様に協調路線をとる。

 ラホイ前首相は先月1日、党内の汚職疑惑の責任を追及され、下院の不信任決議で退任を迫られた。カサド氏は2011年に下院議員に初当選し、閣僚経験はないが、刷新を求める党員の支持を広く吸収した。

 国民党はカタルーニャ州独立運動の混乱、汚職疑惑で有権者の失望を招き、右派新党シウダダノスに急速に支持層を奪われている。カサド新体制で右旋回し、党立て直しを目指す。

 サンチェス氏の社会労働党は下院で保有議席が4分の1以下にとどまる少数与党。首相はカタルーニャ州のトラ州首相との対話を開始し、社会保障の充実を約束するなど前政権との違いを打ち出している。

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