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劉暁波氏一周忌で追悼行事 中国当局は厳しく弾圧

13日、台北市政府前広場で、劉暁波氏の記念碑を除幕したウアルカイシ氏(左)ら(田中靖人撮影) 13日、台北市政府前広場で、劉暁波氏の記念碑を除幕したウアルカイシ氏(左)ら(田中靖人撮影)

 ノーベル平和賞受賞者で中国の民主活動家、故劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏が遼寧(りょうねい)省瀋陽(しんよう)市の病院で事実上獄死してから13日で1年を迎えた。中国当局は国内での追悼活動を厳しく弾圧しているが、妻の劉霞(りゅう・か)さん(57)の出国先であるドイツなどでは相次いで関連行事が行われた。

 劉暁波氏の遺体は火葬後、大連市沖で水葬されたため、支持者らは海岸や川辺など国内のあらゆる水辺を追悼場所としてきた。追悼の様子をSNSに投稿するなどして拘束された人たちは1年間で計20人以上に上る。北京在住の人権活動家、胡佳(こ・か)氏は13日、河北(かほく)省崇礼(すうれい)への「旅行」を強制された。

 台北では13日、劉暁波氏の追悼集会が開かれ、台北市政府(市役所)前の広場で劉氏をたたえるオブジェが披露された。天安門事件の学生指導者の一人、ウアルカイシ氏は「事件の全ての英霊が慰められてこそ、天国にいる劉氏も安らかに眠れる」と述べた。

 劉霞さんが滞在するドイツの首都ベルリンでも13日夕、劉暁波氏を追悼する式典を挙行。会場の教会は旧東ドイツ時代に反体制派をかくまったことで知られ、「人権と民主主義」を訴えた劉氏の追悼に理想的な場所として選ばれた。

 一方、劉霞さんの式典への出席は見送られたもよう。実弟の劉暉(りゅう・き)氏が中国国内に“人質”としてとどまっていることも背景にありそうだ。(北京 西見由章、台北 田中靖人、ベルリン 宮下日出男)

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