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【シリア情勢】アサド政権軍が反政府勢力の拠点制圧 内戦で失った支配地域を着々と回復

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【シリア情勢】
アサド政権軍が反政府勢力の拠点制圧 内戦で失った支配地域を着々と回復

 【カイロ=佐藤貴生】シリア南西部ダルアーなどで反体制派武装勢力との戦闘を展開してきたアサド政権軍は12日、ダルアーの市街に入った。ロイター通信などによると、一部のグループとは撤退交渉が続いているが、実質的に制圧した。

 ダルアーは民主化を求めるデモが広がった「アラブの春」の影響を受け、2011年3月に最も早く反政府デモが起きた地域の一つ。その後まもなく、反体制派武装勢力が占拠した。アサド政権側が、内戦で失った支配地域を着々と回復している形だ。

 政権軍は6月下旬、ロシア軍の空爆の支援を受けてダルアーの奪還作戦を本格化。制圧後はロシア軍のメンバーも市街地に入り、反体制派武装勢力「自由シリア軍」と撤退をめぐり交渉している。多数の住民が自宅から避難し、国連によると現在も23万人以上が自宅に戻れずにいる。

 シリア北西部イドリブには、国内各地で撤退交渉に応じた反政府武装勢力が割拠しており、政権側が今後、大規模な攻勢に出る懸念が強まっている。北部一帯では少数民族クルド人にトルコ軍が越境して攻撃を仕掛け、にらみ合いが続くなど、戦闘が収束する気配はみられないのが実情だ。

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