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かすむ最大限の圧力、顕在化する米朝の温度差 首脳会談から1カ月

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かすむ最大限の圧力、顕在化する米朝の温度差 首脳会談から1カ月

 加えて、米韓合同軍事演習を「挑発的」と決めつけて中止を表明し、在韓米軍の撤収にまで言及したトランプ氏の態度は、米韓同盟の分断を図る中朝の術中にはまったとの印象まで拡散させている。

 北朝鮮から見返りをむしり取られた末に核放棄の約束を破られ続けてきた「歴代米政権の失敗」を繰り返さないためには、手始めに非核化に向けた具体的措置を速やかに北朝鮮から引き出す必要がある。

 トランプ政権としては、信頼醸成措置の域を出ない行方不明米兵の遺骨返還とは別に、北朝鮮が高官協議で約束した、弾道ミサイル用エンジンの燃焼試験場の早急な廃棄を促すとともに、非核化の手続きや期限を定めた行程表で合意し、北朝鮮を非核化のレールに乗せたい考えだ。

 一方で、対北交渉の行き詰まりが明白となった場合、現在は米朝交渉で「脇役」に追いやられているボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら対北強硬派が一気に存在感を高める事態も予想される。

北朝鮮「米兵遺骨」カードで揺さぶり 最大限の見返り狙う

 朝鮮戦争(1950~53年)で戦死した米兵の遺骨返還について話し合うため、米側関係者が12日、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)で待機していたが、北朝鮮側は姿を見せず、この日の協議は流れた。韓国の聯合ニュースが報じた。北朝鮮側は15日に将官級会談を開くことを米側に打診したという。

 北朝鮮は、遺骨返還問題で米側の非核化要求をかわしながら、信頼醸成措置として最大限の見返りを引き出す狙いとみられる。出席者の格上げを突き付けて米側を揺さぶり、効果を高める思惑もうかがえる。

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