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【中東ウオッチ】困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

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【中東ウオッチ】
困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影) エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影)

 大統領選ではエルドアン氏が僅差で過半数を上回って決選投票を回避し、議会選ではAKPが過半数あった議席を減らしたものの、選挙協力した極右の民族主義者行動党(MHP)と合わせ、過半数を確保した。

 トルコでは昨年4月、国民投票で憲法改正案が可決された。首相職を廃止して行政の長は大統領となり、閣僚任免や予算、非常事態宣言などの広範かつ強大な権限が新たに付与される。

 改正案はエルドアン氏が大統領にとどまることを前提としたものだったが、国民投票も賛成は51%で反対は49%と、薄氷を踏む“勝利”だった。

「ワンマン統治」

 エルドアン政権に対する評価が真っ二つに割れた原因の一つが、イスラム組織「ギュレン運動」への大規模弾圧だといわれる。

 在米指導者ギュレン師をトップとし、多数の学校を設立して警察や司法界、マスメディアなどに多くの人材を送り出した。イスラムを重視するエルドアン氏やAKPとは共存共栄の関係にあったが、政界に影響力を及ぼすかのような動きを見せたことから13年ごろから関係が悪化。16年夏のクーデター未遂事件で同組織の関係者ら約16万人が拘束される事態となり、いまや不倶戴天の敵だ。

 在アンカラの西側外交筋は「エルドアン氏は自ら敵を作っては打ち勝ってきた」とし、ギュレン運動のほかにも少数民族クルド人ら複数の集団が敵視されてきたと指摘した上で、「だんだん敗者が増えている格好で、世論の分断も深刻だ」と話した。

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