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NATO、内から揺らぐ最強の軍事同盟 ロシアの脅威抑止へ 結束維持が焦点

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NATO、内から揺らぐ最強の軍事同盟 ロシアの脅威抑止へ 結束維持が焦点

 国防費増額は欧州も必要と認め、取り組んできた。だが、急激な増加は難しい。やり玉に挙がるドイツは目標の2024年でもGDP比1.5%にとどまるが、14年比で80%の増加だ。メルケル首相は11日、米に次ぐ規模の部隊をNATOに提供しているなどとし、「ドイツは大きな貢献をしている」と主張した。

 「史上最も成功した軍事同盟」といわれ、東西冷戦も勝ち抜いたNATOは来年で創設70年。これまでも同盟内の摩擦がなかったわけでなく、ストルテンベルグ氏はイラク戦争をめぐる米英と仏独の深い対立なども「克服できた」と訴える。

 だが、元スロバキアNATO大使のトマス・バラセク氏は「今回は質が違う」と欧米メディアに語る。場合によっては「米国第一」を掲げるトランプ氏の下、同盟を率いた盟主が関与を低下させかねないとの不安があるためだ。

 ウクライナ危機以降、NATOは東欧の防衛態勢を強化し、ロシアの脅威に対して抑止力を高めてきた。だが結束が弱まれば、ロシアに付け入る隙を与え、「抑止力の効果が下がるのは明白」(バラセク氏)。同盟内の対立がロシアを利する懸念は強い。(ブリュッセル 宮下日出男)

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