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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】中国にすがる金正恩氏は中朝国境通いで大忙し 米には「サラミ戦術」で時間稼ぎ

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
中国にすがる金正恩氏は中朝国境通いで大忙し 米には「サラミ戦術」で時間稼ぎ

中国の習近平国家主席(左)と握手する金正恩朝鮮労働党委員長=北京・釣魚台国賓館(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 中国の習近平国家主席(左)と握手する金正恩朝鮮労働党委員長=北京・釣魚台国賓館(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 北朝鮮の非核化をめぐる米朝協議は初動から暗礁に乗り上げた。北朝鮮は核実験場爆破の見返りなどを要求したもようで、材料を小出しにする「サラミ戦術」である。先に訪朝したポンペオ米国務長官との会談に姿を見せなかった金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長はこのところ、中朝国境の工場視察にご執心だ。中国は独自制裁を緩め、北朝鮮には中国人観光客が急増して中国の存在感が強まっている。金正恩氏は9月9日の建国70周年記念日に中国の習近平国家主席を招請したとされ、早くも次のビッグ・イベントをもくろんでいる様子だ。

ポンペオ氏と会う必要がなくなった金正恩氏

 3回目の訪朝だったポンペオ国務長官。歴史的な米朝首脳会談後の重要な協議にもかかわらず、金正恩氏は現れなかった。

 過去2回は首脳会談に向けた調整だった。その結果、米国はシンガポール合意に「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」(CVID)を明記せず、非核化の行程にも言及しない北朝鮮の要求を丸のみした共同宣言で妥協した。得るものを得た金正恩氏は、もはやポンペオ氏に会う必要がなくなった。

 米朝協議が続く限り「安全の保証」が続く金正恩氏は、安心して活動している。

 目立つのが中国への接近である。6月末から連日、中朝国境の視察を行った。最初は中国と共同開発した経済特区「黄金坪島」の近郊を訪れ、次に中朝国境の新義州市にある北朝鮮最大の化粧品工場を視察した。さらに同市の紡績工場、化学工場を相次いで訪問、工場の近代化を指示した。

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