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劉暁波氏の妻のドイツ渡航容認 中国に対米「中独共闘」の思惑

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劉暁波氏の妻のドイツ渡航容認 中国に対米「中独共闘」の思惑

北京から経由地のフィンランド・ヘルシンキ国際空港に到着し、全身で喜びをあらわす劉霞さん=10日(提供写真・ロイター) 北京から経由地のフィンランド・ヘルシンキ国際空港に到着し、全身で喜びをあらわす劉霞さん=10日(提供写真・ロイター)

 5月に訪中したメルケル独首相は李克強首相との会談で劉霞さんの問題を取り上げ、李氏から「人権に関する事案について対話していく」との言質を引き出した。折しも李氏は現在訪独中であり、中国側がドイツの要求をのんだ形だ。

 支援者の多くは、劉霞さんの解放を一周忌後の8月と予測していた。中国当局が解放を早めたのは、一周忌にあたって中国の国内外で劉暁波氏の追悼活動や劉霞さんの支援活動が拡大する兆しがあったため、「劉霞さんを出国させれば政府への反対行動を抑制できる」(胡氏)と判断した可能性がある。

 もう一つの背景は、今月上旬に米中両国が相手国製品に追加関税を課す措置に踏み切り、貿易戦争が泥沼化の様相を見せていることだ。中国政府は米国を「保護主義、一国主義」と非難し、欧州連合(EU)などの国際社会に“共闘”を呼びかけている。ドイツに譲歩することで、対米政策を有利に進める狙いもありそうだ。

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