PR

ニュース 国際

【上海余話】顔認証システムで監視の目が光る 「悪党」は誰か?

Messenger

 「昨年は2千人以上が捕まった。今年は1万人を超えるだろう。悪党も科学技術にはかなわない」。貴州省の顔認証システム開発会社トップは胸を張った。

 同社のシステムは今年4月、江西省で約6万人が集まったコンサート会場で指名手配中の男を検出。警官らが取り押さえたと報じられ、一躍有名になった。

 河南省の駅では2月、警官がかけたメガネ型監視カメラから乗客の顔を不審者リストと照合、警告が出るシステムが導入された。

 さらに名門の北京大学ではキャンパスに入る際、顔認証で学生らの身元確認をするしくみが取り入れられる。不特定多数から不審者を探し出す以外に、あらゆるシーンで顔認証を使った監視の目が光る時代になった。

 この国に渡航する外国人も監視の重点対象だと、認識しておく必要がある。

 一方、当局批判など許されぬ言論統制のすきまをぬって、中国紙が懸念を表明する動きがあった。「顔認証にはプライバシー侵害の恐れがある」との回答が43%と「ない」の34%を9ポイントも上回った、とする意識調査の結果が報じられた。

 重苦しい社会の空気を婉曲(えんきょく)に伝える記事だ、と理解した。あぶり出すべき「悪党」は誰か。相当数の中国人が意識し始めているのではないか。(河崎真澄)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ