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【国際情勢分析】EU独自の防衛協力に米国の「壁」 ロシアの脅威、ハイブリッド戦、テロ…課題は山積

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 経済分野の統合の側面が強調されてきた欧州連合(EU)が、防衛面でも紐帯(ちゅうたい)を強めている。今年3月、EU理事会は有志の加盟国で防衛協力を進める「常設軍事協力枠組み(PESCO)」の行程表を採択。昨夏には、EU域内で効率的な軍事投資を支援する「欧州防衛基金(EDF)」も創設された。ただ、EUの防衛力強化は、軍事同盟「北大西洋条約機構(NATO)」を主導する米国の利益に反する恐れがあるほか、加盟国間でも意見が一致しているとは言い難い。EU独自の安全保障の先行きはいまだ流動的だ。(ブリュッセル 小野田雄一)

 「EUとNATOはこれまでほとんど関係がなかった。しかしNATOを補完する存在として、EUの重要性が認識されはじめた」。ユルキ・カタイネン欧州委員会副委員長(雇用・成長・投資・競争力担当)が指摘する。

 こうした状況を導いたのは、欧州を取り巻く情勢の変化だ。複数のEU防衛関係者によると、背景に(1)強力な軍事力を持つ英国のEU離脱(2)「応分の負担」を求めるトランプ米政権の誕生で迫られる対米依存からの自立(3)テロの増加(4)ロシアへの危機感(5)「ハイブリッド攻撃」への警戒感の強まり-があるという。

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