産経ニュース

ニュース 国際

記事詳細

更新

【北朝鮮情勢】
金正恩氏、視察先工場で責任者叱責

 【北京=藤本欣也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が内閣の経済指導力を批判するなど、経済再建の現状にいら立ちを見せている。2日には、北朝鮮で経済・貿易政策を担う対外経済省の具本泰(ク・ボンテ)次官が北京入りした。中国側と経済協力などについて協議するとみられる。

 北朝鮮としては当面、非核化交渉相手の米国から制裁緩和など経済的見返りは引き出せないと判断、中国による支援に期待せざるを得ない状況だ。

 中朝関係をめぐっては、経済担当の朴泰成(パク・テソン)副委員長率いる北朝鮮視察団が5月に訪中、「中国の経済建設と改革開放を学習」(朴氏)するなど、経済協力に向けた動きが進んでいる。

 こうした中、2日の朝鮮中央通信によると、金氏は中国と国境を接する新義州の化学繊維工場を視察し、「改修が十分ではない」などと責任者らを叱責。「化学工業部門が何年も持ち直せない原因が分かる」「内閣の経済事業指導力を憂慮せざるを得ない。非常に深刻だ」と厳しく批判した。

 一方で1日の同通信は金氏が「新義州の化粧品工場を視察した」とも報道。この時の金氏は同工場の化粧品が「軽工業の発展に大きく寄与している」とし「大満足だ」と評価している。

 中国の遼寧社会科学院の呂超研究員は、工業製品を中心とする国連制裁が続く中、「北朝鮮が対外貿易を再開する上で日用品は理想的だ」と指摘。中国国内では、安価で自然志向の北朝鮮産化粧品に対する関心が高いという。

 ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は2日、「朝中親善という巨木」を代を継いで育てていく金氏の対外活動を通じて、「経済強国建設の目標を何としても達成する」と強調している。

「ニュース」のランキング