PR

ニュース 国際

【中東見聞録】南スーダンは「アラブ」か「アフリカ」か 内戦足かせ、外交枠組み議論進まず

21日、エチオピアの首都アディスアベバで直接会談する南スーダンのキール大統領(中央)と反政府勢力指導者のマシャール氏(右)。笑顔とは裏腹に、対立は根深い(AP)
Messenger

 エジプトが、内戦下の南スーダンをアラブ連盟に加盟させようと、他の加盟国へ働きかけを強めているという。南スーダンが、アラブ連盟の一員であるスーダンから分離独立してから約7年。ナイル川下流域に位置するエジプトは、深刻化が見込まれる水不足問題などを見据え、上流の南スーダンを「アフリカ側」から「アラブ側」に引き入れたい考えとみられる。

 中東関連ニュースサイト、アルモニターがアラブ外交筋の話として伝えたところでは、3月に行われた同連盟の閣僚級会合でも南スーダンの加盟問題が議題に上った。

 南スーダンは、スーダン中央政府との長年の内戦の末、2011年の住民投票で同国からの分離独立が認められた。現時点で、世界で最も“若い”独立国だ。

 スーダンがアラブ系なのに対し、南スーダンは数十ともいわれる黒人系民族からなり、それぞれ母語も風習も異なる。それゆえに各民族の意思疎通が困難で、首都ジュバなどでは、「ジュバ・アラビック」と呼ばれるアラビア語方言が共通語として使われることが多い。これが、エジプトが、非アラブの南スーダンをアラブ連盟に加入させ得るとする根拠のひとつだ。

 ただ、南スーダン側には独立当初、アラブ連盟を頼るつもりはさらさらなかった。スーダンのアラブ人政権に虐げられてきたとの意識が強いためだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ