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一帯一路は「拒否」、AIIBは「歓迎」 インド「バランス外交」でしたたかに利益狙う

アジアインフラ投資銀行(AIIB)総会で、金立群総裁(左)と握手をするモディ首相=26日、インド西部ムンバイ(AIIB提供)
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 インドは、中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」への参加を一貫して拒絶しつつ、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の融資は歓迎している。「未熟なインフラを開発する」という命題のもと、バランス外交を展開して、したたかに資金を引き出したい意向だ。(ムンバイ 森浩)

■熱烈な賛辞

 「AIIBによるインフラ投資は、何十億という人々の生活に好影響を与えるだろう」

 モディ首相は26日の演説でAIIBをこう称賛。「世界が成長するエンジン」とも持ち上げ、AIIBの金立群総裁は満足げな表情を浮かべた。

 この熱烈な賛辞は一帯一路には、ついぞなかったものだ。領土問題で冷え込んだ中印関係は、4月に行われた非公式の中印首脳会談を経て“雪解け”ムードも漂ったが、今月上旬に開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議では参加国で唯一、一帯一路に支持を表明しなかった。

 中国は、一帯一路関連プロジェクトを通じて、インドの宿敵パキスタンを支援。インド洋諸国への影響力強化も顕著だ。「基本的に一帯一路はインドと相いれないだろう」と、ラジブガンジー大学のサウラブ・サルマ准教授(政治学)は解説する。

■拒否反応も

 一方で、未熟なインフラはインドの頭痛の種であり続けている。インド財務省は整備のために今後10年間で計4兆5千億ドル(約492兆円)の資金が必要と見積もる。87の参加国があり、欧州の人材も幹部に入るAIIBは一帯一路に加わるより、ハードルが低い。ゴヤル財務相は「インフラ整備は不可欠であり、あらゆる機関の協力を仰いで進めていかなくてはならない」と強調する。

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