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【ソウルからヨボセヨ】世界に類を見ない「工業化された植民地」

日本統治時代の朝鮮の発電所(工事中を含む)
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 中朝国境の西側の鴨緑江沿いを遡ると、河口に近い中国・丹東の対岸の新義州にでっかい煙突が見える。観光ガイドは「日本時代の王子製紙の工場で今も動いている」という。さらに中流には日本時代に水力発電のために造られた巨大な水豊ダムがあり、古代・高句麗の有名な「広開土王碑」がある集安では、対岸の満浦に巨大な「日本時代の銅精錬工場」が見える。

 中朝国境は東側は豆満江だが、観光スポットの図們で川の水が濁っているのを見てガイドは「上流に鉱山があるから」という。上流の北朝鮮側に鉄鉱山で有名な「茂山」があり、日本時代に三菱鉱業が開発した世界最先端の鉱山だった。

 日本統治時代の北朝鮮には東海岸を中心に工業地帯が形成され、多くの日本企業が進出していた。日本の朝鮮半島併合をよく「植民地支配」というが、世界史的に見て植民地であんなに工業化を進めた例はほかにない。そこから「正確には植民地支配ではなかった」という見方も出てくる。

 日本の敗戦・撤退後、ソ連進駐軍がその工業施設のいいところを持ち去ったといわれるが、北朝鮮はソ連(ロシア)に返せと言ったことはあるのかしら。将来、日朝間で「支配の補償」という話が出るかもしれないが、誰が何をどう補償するのか一悶着は必至だろう。(黒田勝弘)

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