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【矢板明夫の中国点描】北の“属国”化に成功した中国

 今回の金氏訪中も、中国の官製メディアは到着直後に報道した。以前のような「金氏が帰国後に発表」という秘密主義の北朝鮮への気配りはなかった。

 中朝関係に詳しい北京在住の学者は「金日成(キムイルソン)、正日(ジョンイル)親子のときは、中国は相手の顔を立てて、北朝鮮と対等な立場で外交交渉することが多かった。しかし最近、正恩氏に対しそれが見られない。格が下の国として扱っているようだ」と語る。

 歴史をひもとけば、朝鮮半島は長らく中国の朝貢国の扱いを受けてきた。共産革命を共闘した毛沢東や金日成らの間には仲間意識があったが、最近はすっかりなくなったようだ。

 以前、習氏の少年時代の友人を取材したところ、習氏が尊敬する人物は「父親の習仲勲氏」「漢の武帝」「清の康煕帝」の3人-と教えられたことがある。武帝は朝鮮半島に出先機関の楽浪郡を設置し、康煕帝は台湾を武力で征服した。いずれも対外拡張に熱心だった帝王である。

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