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【矢板明夫の中国点描】北の“属国”化に成功した中国

北京の釣魚台迎賓館に入る、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を乗せたとみられる車=19日(共同)
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 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が19日、北京を訪れた。わずか3カ月で3度目の中国詣でである。最近、北朝鮮の核廃棄問題をめぐり、米朝間の駆け引きが激化していることに乗じて、中国はぬれ手でアワのように、朝鮮半島に対する影響力を拡大させ、北朝鮮を“属国”化することに成功しつつあるようだ。

 金氏の今回の訪問の目的は報じられていないが、1週間前にシンガポールで行われたトランプ米大統領との会談内容を習近平国家主席らに報告し、今後の対米交渉で引き続き力を貸してほしいとお願いすることが趣旨であろう。

 金氏が不退転の覚悟で臨んだ12日の米朝首脳会談は、外交ショーに終わってしまい、「経済制裁の緩和」という言葉をトランプ氏の口から引き出せなかった。

 手持ちの外交カードをほぼ使い切ってしまった金氏は、最大の保護国である中国にもう一度頭を下げることしかなかったようだ。

 一方、中国は接近する北朝鮮に対し、上から目線で扱うことが増え、以前のような配慮が少なくなった。

 先週、金氏がシンガポールを訪問したときに中国機を使用したが、メンツを何よりも重視する北朝鮮のために機体に北朝鮮の国旗を塗装してもそれほど大変なことではないのに、中国はそれをしなかった。

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