産経ニュース

【中東見聞録】「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

ニュース 国際

記事詳細

更新

【中東見聞録】
「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

リビアの首都トリポリで2011年8月、カダフィ大佐の居住区があったバーブ・アジジヤ地区で、政権の崩壊を祝う市民ら(大内清撮影) リビアの首都トリポリで2011年8月、カダフィ大佐の居住区があったバーブ・アジジヤ地区で、政権の崩壊を祝う市民ら(大内清撮影)

 11年、隣国チュニジアに端を発した「アラブの春」と呼ばれる民主化要求デモの奔流がリビアにも波及し、首都トリポリがある西部への敵対心が根強い東部を中心とした武装蜂起につながった。争乱はあっという間に各地に広がった。

 反政府勢力の勝利を決定づけたのは、人権問題に敏感な英仏が主唱した北大西洋条約機構(NATO)による軍事介入だったが、根本的な原因は政権の弾圧に嫌気と恨みを募らせた民衆感情にあったといえるだろう。

 反政府勢力が首都に突入し政権が完全崩壊した直後の11年8月から9月にかけ、記者(大内)は、一部で戦闘が続いていたトリポリを取材した。

 かつて政治犯でいっぱいだった刑務所は異臭が漂っていた。そこで知り合った元収容者の男性の証言によれば、日常的に拷問が繰り返され、「死亡した者が弔われもせずに埋められることも珍しくなかった」という。再就職に必要な医療記録を探しに無人となった刑務所を訪れていた男性は、「こんな場所には二度と来たくなかった」と顔をゆがめた。

国民が快哉叫んだ大佐の死

 1969年にクーデターで政権を握ったカダフィ大佐の独裁体制の下、国民は政権への恐怖を強いられた。政治犯として刑務所に送られた者だけでなく、その親類縁者や友人に、強い恨みを残した。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓
  • 「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓
  • 「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓
  • 「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

「ニュース」のランキング