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【中東見聞録】「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

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【中東見聞録】
「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

リビアの首都トリポリで2011年8月、カダフィ大佐の居住区があったバーブ・アジジヤ地区で、政権の崩壊を祝う市民ら(大内清撮影) リビアの首都トリポリで2011年8月、カダフィ大佐の居住区があったバーブ・アジジヤ地区で、政権の崩壊を祝う市民ら(大内清撮影)

 史上初の米朝首脳会談は、共同声明で「完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄(CVID)」を明記せず、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、いわゆる「リビア方式」を応用した一括的な非核化要求をひとまず回避した。一方でドナルド・トランプ米大統領は、金委員長に「安全の保証」に向けた言質を与えた格好となったが、現体制をいかに維持するかという点では、北朝鮮がリビアから得られる教訓はまだ残っている。(前中東支局長 大内清)

得意満面だったカダフィ大佐

 2004年2月、リビア北部シルトで開かれたアフリカ連合(AU)首脳会合。「アラブの狂犬」と呼ばれた同国の最高指導者、ムアンマル・カダフィ大佐は、居並ぶ各国要人たちに「大量破壊兵器なんか早く手放した方がいいぞ」と鷹揚な態度で訓示を垂れていた。

 それもそのはずである。カダフィ政権は、03年末に核兵器開発計画を含むすべての大量破壊兵器を廃棄すると宣言し、関連設備や書類の国外搬出などを認めた見返りとして、米国から科せられていた経済制裁の緩和という“果実”を手にしつつあったからだ。

 産油国であるリビアが制裁対象から外れれば、高い経済成長が見込める。

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