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【北朝鮮拉致】「これで最後に」家族と思い共有 社会部編集委員 中村将

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 被害者家族はそれぞれ境遇の違いはあっても、みな同じ思いでいる。日本政府が肉親を取り戻してくれる日をずっと待っている。

 平成14年9月の日朝首脳会談で「死亡」「未入境」とした被害者について、これまで家族が納得できる説明をしていない北朝鮮はこの間、被害者の偽遺骨まで提示して幕引きを図ろうとしたかと思えば、安否調査を再開するとの姿勢を示したこともあった。

 怒り、期待、落胆…。めまぐるしく変わる家族の気持ちを思うとき、拉致という国家犯罪に手を染めた北朝鮮が、いまだにその拉致をカードとしている不条理が鮮明になる。それでも、問題を決着させる交渉に着手すべきときが来た。

 拉致問題の解決なしには北朝鮮への経済支援には一切踏み切れない。だが問題を解決すれば、さまざまな支援ができ、それは北朝鮮が未来を描く上で、大きな利益になるということを理解させなければならない。

 「答えが見えるまで簡単に動いてほしくない」との家族の言葉は重い。「答え」とは、拉致被害者たちの帰国であることはいうまでもない。安易な妥協は許されない。

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