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【ベテラン特派員 米朝語る】金正恩氏を変えた「恐怖」 古森義久特派員「東アジア情勢激変、高笑う中国」 黒田勝弘特派員「体制保証のツケ、どう取り戻す」

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【ベテラン特派員 米朝語る】
金正恩氏を変えた「恐怖」 古森義久特派員「東アジア情勢激変、高笑う中国」 黒田勝弘特派員「体制保証のツケ、どう取り戻す」

拉致問題、歴代米政権で最大の協力

 --首脳会談では日本人拉致問題の提起があった

 黒田「『アメリカ・ファースト』のトランプがよく提起してくれたと思う。トランプの対北融和策を受けて米国では今後、世論的には『北の人権問題はどうなった?』との声が高まるので、日本人拉致問題のアピールチャンスは増える」

 古森「拉致問題は日本が解決すべき問題だが、これまでの歴代米政権の中でもトランプは最も強く協力してくれている。首脳会談に同席したボルトンは拉致問題について最も熟知している米高官の一人だ。今後、米朝の和平構築プロセスの中でトランプが拉致問題を折に触れて提起してくれると思うが、それだけでは解決できないとみられる。日本として独自にどうするかが、米朝首脳会談後の国家的な課題だ」

 --朝鮮戦争の終戦宣言は行われなかった

 黒田「1953年の休戦以来、戦争は起きていないのだから実質的な意味はさしてない。必要なのは不可侵条約的な平和協定だ。ただ、米国人多数を犠牲にした朝鮮戦争の『終戦宣言』は、PR好きのトランプにとっては見栄えのいいショーになるので、次回、金正恩をワシントンかニューヨークに呼んだときの目玉に残した可能性もある」

 --今回の首脳会談では直接の当事者ではない中国の存在が目立った

 古森「米朝首脳会談の結果を見て、中国は笑いをかみ殺しているだろう。今後、米国が対北敵視をやめることが見込まれる上、北が中国への依存度を高めたからだ。トランプは記者会見で、将来的な在韓米軍の縮小、撤収の可能性にまで言及したが、中国の長期的な東アジアの安全保障政策は米軍が出ていくことで、トランプ発言は中国側にとり喜ばしいもので『ついでに在日米軍も出ていってくれればいい』と思っているかもしれない」

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