PR

ニュース 国際

【激動・朝鮮半島】繰り返された失敗…「悪行に報償」の枠組み合意、「制度に欠陥」の6カ国協議

Messenger

6カ国協議 北、核開発進展へ時間稼ぎ

 北朝鮮の核をめぐる6カ国協議は、失敗に終わった代表的な枠組みだ。北朝鮮は核開発の凍結・放棄の約束を何度も破り、核・ミサイル開発を進展させる時間稼ぎに利用してきた。

 2003年4月、北京で米朝中3カ国協議が行われ、北朝鮮は米国に「核保有」を宣言。同年8月に日韓、ロシアを加えた第1回6カ国協議が北京で開催された。05年に北朝鮮の完全核放棄やNPT復帰などを盛り込んだ共同声明を採択したものの、非核化の検証方法や、北朝鮮のマネーロンダリング(資金洗浄)に対する米の金融制裁をめぐって米朝が対立した。06年には北朝鮮が初の核実験を強行し、08年12月の会合を最後に中断している。

 議長国の中国やロシアは6カ国協議の再開に前向きな姿勢を示してきた。ただ16年以降、北朝鮮高官からは「6カ国協議は死んだ」との発言が相次いでいる。

 6カ国協議の失敗の原因について「制度設計に大きな欠陥があった」と分析するのは中国共産党中央党校の張●(=王へんに連)瑰(ちょう・れんかい)教授だ。北朝鮮以外の5カ国が非核化に向けた意見を統一できず、協力できなかったために「結局、北朝鮮は参加国と個別に会談し、5カ国間の相違を利用して核計画を進める時間を稼ぐことができた」と張氏は指摘する。

 米朝首脳会談の結果によっては、6カ国協議再開につながる可能性もある。失敗を繰り返さないため、張氏は、協議での合意を履行しなかった場合の制裁について明確に規定する必要があると主張。また時間制限なく交渉を続けるのではなく、タイムスケジュールを明確にする必要性にも言及した。「規定の時間内に合意できなければ、勇気を持って協議の失敗を宣言し、別の方法で目的に向かうべきだ」と助言する。(北京 西見由章)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ