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中国、台湾統一へ威嚇と懐柔 汪洋政協主席「市場開放で同胞は利益」

会談で握手する中国の人民政治協商会議の汪洋主席(右)と、台湾の野党、国民党の●(=赤におおざと)竜斌副主席=6日、中国福建省アモイ(共同)
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 【北京=西見由章】中国共産党序列4位の汪洋・人民政治協商会議(政協)主席は6日、福建省アモイで開かれた「海峡フォーラム」の開幕式で演説し、「台湾独立を進めるやり口は必ず失敗する」と蔡英文政権に警告する一方、「大陸が発展し市場が開放されるほど、台湾同胞は利益を受ける」と台湾企業の優遇策をアピールした。習近平指導部は軍事・外交圧力を加えつつ「アメ」による懐柔策も駆使して統一工作を強めている。

 今年10回目となる海峡フォーラムは中国主催の中台交流イベント。台湾側から出席した中国国民党の●(=赤におおざと)龍斌(かく・りゅうひん)副主席は汪氏と会談し、民主進歩党の蔡政権が認めていない「一つの中国」原則に基づく「1992年コンセンサス」に触れ、国民党は「確固不動」で堅持すると強調した。また中国が2月末に公表した台湾企業を優遇する31項目の措置が「双方の利益になると信じている」と評価した。

 同措置は台湾企業に国内企業と同じ待遇を認め、公共事業への参入や税制面、用地取得などで優遇。台湾人の修学や就業など生活面でも便宜を図る内容だ。中台間の政治対話が中断する中、実質的な経済統合を進めていく狙いがある。中国のハイテク産業育成政策「中国製造2025」や現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に、台湾企業の技術力と資金を取り込む意図もうかがえる。

 蔡政権は、同フォーラムが「台湾統一のための中国主導のプラットフォームだ」(邱垂正・大陸委員会副主任委員)として当局高官の出席を禁止している。

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