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中国、台湾の蔡英文政権への露骨な圧力で“アフリカ統一”に王手 台湾と外交関係、残り1国に 

ブルキナファソとスワジランド
ブルキナファソとスワジランド

 【北京=西見由章】中国と台湾が半世紀以上にわたって「外交戦争」を繰り広げてきたアフリカで、中国が“王手”をかけている。台湾と外交関係を持つのは人口136万人のスワジランド(エスワティニ)1国となり、中国は事実上名指しで秋波を送り始めた。「一つの中国」原則を認めない台湾の蔡英文政権への露骨な外交圧力だ。

 「現在、アフリカで中国と国交がない国は1つだけ。一日も早く友好の大家族に加わることを望む」。中国の王毅国務委員兼外相は26日、西アフリカ・ブルキナファソと国交を回復する共同声明の署名にあたり、スワジランドに異例の“呼びかけ”を行った。

 アフリカでは各国の独立が相次いだ1960年代以降、中国と台湾が外交関係樹立に向けてしのぎを削ってきた。習近平指導部は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を利用して各国のインフラ整備を支援。石油などを輸入する資源外交も積極的に展開し、影響力を強めている。

 2015年に南アフリカで開かれた「中国アフリカ協力フォーラム」首脳会合では、習氏が3年間で600億ドル(約6兆5千億円)の拠出を表明。今年9月には北京で同フォーラム首脳会合が開かれる予定で、中国にとっては外交の“アフリカ統一”をアピールする絶好の機会となる。

 外交関係を持つ国が18カ国まで減った台湾の外交部(外務省に相当)報道官は、6月にスワジランド国王が訪台予定だとして同国との「安定した関係」を強調する。ただ「外交情勢は以前よりさらに緊迫している」(呉●(=刊の干を金に)燮外交部長)と危機感は強まる一方だ。

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