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【米朝会談中止】「中国は満足している」中国軍事戦略の米専門家ラリー・ウォーツェル氏

24日、米ホワイトハウスで発言するトランプ大統領(左)を見つめるペンス副大統領(ロイター)
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 米議会の超党派政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」委員で、中国の軍事戦略の専門家、ラリー・ウォーツェル氏が25日、東京都内で産経新聞のインタビューに応じた。同氏は、トランプ米大統領が6月に予定されていた米朝首脳会談の中止を決断したことについて、中国は、米朝間の仲介役の立場が維持されるとして「とても満足しているだろう」と述べた。

 ウォーツェル氏は「中国の習近平(国家主席)や共産党政権は、米国や韓国が北朝鮮と直接交渉することが不満だ」と断言した。また、日本や韓国が、北朝鮮の核の脅威にさらされることは「(在日、在韓)米軍の脅威」にもなることから、「中国が好む」状態であると強調した。

 一方で、中国は「経済面で北朝鮮から全面的に頼られることを望んでいない」として、北朝鮮国内で進む“軍事から経済へ”と転換する動きを好意的に捉えているとも指摘した。昨年5月ごろから既に「多くの軍人が軍に関与せず、食料を生産したり、道路建設などのインフラ整備に従事したりしている」という。

 ただし、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長については、「核抑止の重要性をよく理解している」人物であると分析。北朝鮮が示す非核化の意思に対しては、懐疑的な見方を示した。

 中国に対する米国の安全保障政策に関しては、「今後状況は厳しいものとなる」と言及。米国の対中強硬姿勢は、「トランプ政権内だけの雰囲気ではなく、米議会の傾向もそうだし、米国民の対中感情もそうだ」と述べた。

 その上で、南シナ海で人工島の軍事拠点化を続けるなど「国際法を塗り替えることを望む」中国に、「米国は他の民主主義国家とともに対抗していかなくてはならない」と訴えた。(岡田美月)

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