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【激動・朝鮮半島】ボルトンVS金桂寛は因縁の対決 北朝鮮、米朝会談中止示唆の思惑は…

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【激動・朝鮮半島】
ボルトンVS金桂寛は因縁の対決 北朝鮮、米朝会談中止示唆の思惑は…

北朝鮮の金桂寛外務次官(代表撮影) 北朝鮮の金桂寛外務次官(代表撮影)

 北朝鮮側の交渉責任者の金英哲朝鮮労働党副委員長とも会談したポンペオ国務長官は、非核化で得られる経済的利点などを強調し、北朝鮮に肯定的シグナルを送ってきた。今後は米朝の“柔軟な顔”をポンペオ、金英哲両氏が、“強硬な顔”をボルトン、金桂寛両氏が担うという二枚看板で熾烈な外交戦が展開される可能性がある。

豚肉で祝杯… 国内の「統一熱」を冷ます狙いも

 北朝鮮が南北閣僚級会談の中止の理由として米韓の共同訓練を挙げたのは、B52戦略爆撃機が参加するとされていたことが背景にあると指摘される。北朝鮮はこれまで、核を搭載できる米戦略兵器の朝鮮半島展開に激しく反発してきた。

 韓国・東国(トングク)大学の高有煥(コ・ユファン)教授は「北朝鮮が実施を容認したのは4月に延期した合同演習であり、今回の爆撃機動員を軍事的威嚇とみなし、不満を示した」と指摘。「米国が行動で誠意を示すか試した形だ」と分析する。聯合ニュースは16日、米軍が同爆撃機の投入を見送る方針だと報じた。

 会談中止は国内向けメッセージだとの見方もある。内部協力者と北朝鮮国内の取材を進めるアジアプレスの石丸次郎氏によると、南北首脳会談後の4月末、北部の複数の都市で、経済難でめったに食べない豚肉を買って祝杯を挙げる住民が相次いだという。石丸氏は「韓国から支援を得られれば、暮らしが良くなるとの渇望の表れだ」とみる。

 ただ、統一熱が高まりすぎれば、住民統制に緩みが生じる。関西大の李英和(リ・ヨンファ)教授は「会談中止は行き過ぎた統一熱を冷却させる国内向けメッセージの側面もある」と分析する。

 会談では、鉄道の南北連結問題や山林再生事業の協議も見込まれていた。石丸氏は、韓国ペースでの協議の進展が速すぎたと指摘。「北朝鮮国内への影響を考え統制しながら進める」ため、会談を仕切り直す必要があったとの見方を示した。

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