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【中東見聞録】エジプト大統領、強まる独裁度…2期目シーシー氏はムバラク氏を上回るか

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 13年に国防相だったシーシー氏が主導したクーデターで政権を追われたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団や、東部シナイ半島を拠点とする「イスラム国」(IS)系武装勢力を取り締まる名目で、容疑も不確かな人が拘束されるケースは後を絶たない。やり方は非常に乱暴で、怪しいとされた人物やその親戚、友人、場合によっては同じアパートに住んでいるだけの人まで、ひとまずまとめて連行してしまうこともある。いわば「底引き網漁方式」だ。

 短期的な治安回復には効果があるが、時に拷問まで受ける拘束対象者には政権への恨みが残るため、治安機関はさらに監視を強化する。この悪循環は、今もムバラク時代も変わらない。

ムバラク氏の党内調整

 シーシー氏とムバラク氏はともに軍出身で、軍を権力基盤とすることも共通点だ。だが、大統領としての統治手法は大きく異なる。

 ムバラク時代には、国民民主党(NDP)という巨大与党が存在し、ムバラク氏は党首に君臨した。NDPには規制緩和を唱える新自由主義的な勢力から社会主義的な勢力まで、さまざまなグループが同居し、政商らも多かった。政治理念ではなく、政権に連なることによる利益でまとまった組織で、議会選では、同じ選挙区にNDPから複数の候補が出馬し泥仕合となることも珍しくなかった。

 その中でムバラク氏の役割は、党内で対立する利害を調整することにあった。

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