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【中東見聞録】エジプト大統領、強まる独裁度…2期目シーシー氏はムバラク氏を上回るか

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【中東見聞録】
エジプト大統領、強まる独裁度…2期目シーシー氏はムバラク氏を上回るか

カイロ市内に掲げられたシーシー氏の巨大ポスター=3月25日(AP) カイロ市内に掲げられたシーシー氏の巨大ポスター=3月25日(AP)

 中東の大国エジプトで6月、アブドルファッターフ・シーシー大統領(63)の2期目政権がスタートする。3月の大統領選で対抗馬らを事前拘束するなど強権色を強めているとの評価がつきまとうシーシー氏。その手法は、2011年の「アラブの春」で失脚したホスニー・ムバラク元大統領(90)の時代への「先祖返り」といわれるが、新旧大統領はどちらがより“独裁的”なのだろうか。(前中東支局長 大内清)

共通する強権ぶり

 エジプト人は、何でも冗談のネタにして笑い飛ばすのが好きだ。英誌エコノミストが最近、ムバラク時代に広まったこんなジョークを紹介していた。

 「ある時、神様が大統領に告死天使アズライルを遣わした。だが、アズライルは大統領に死を告げる前に治安機関に捕まってしまった。散々に痛めつけられて天国に戻ると、神様が青ざめて言った。『私の名前は出してないだろうな?』」

 神様でさえエジプト治安機関の悪名高さを恐れている-という小話だ。

 1981年から約30年続いたムバラク政権では非常事態令が維持され、治安機関には令状なしで身柄拘束や家宅捜索を行うなどの権限が与えられた。イスラム過激派によるとみられるテロが時折発生したことが治安機関への権限付与につながっていた面を差し引いても、警官の横暴ぶりは目に余るものがあった。

 この小話に限らず、強権国家ぶりを揶揄するジョークは多かったが、それらは2014年に誕生したシーシー政権にも当てはまる。

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