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【李首相訪日】日中「政熱経熱」を演出 尖閣・日本人拘束など先送り

トヨタ自動車の関連部品工場を視察し、豊田章男社長(左端)から説明を受ける中国の李克強首相。左から3人目は安倍首相=11日、北海道苫小牧市(ロイター=共同)
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 中国の李克強首相は11日、日本への公式訪問を終えて帰国し、北海道の新千歳空港では安倍晋三首相が李氏を見送った。訪日期間中、李氏は関係改善へのメッセージを発信し、日本も政財界主導で李氏を“熱烈歓迎”するなど日中の「政熱経熱」が演出された。ただ両国は安全保障の問題や双方の国民感情など多くの火種を残している。(西見由章、原川貴郎)

 「われわれは日本の農産品の対中輸出拡大を望んでいる」。李氏は11日、日本の耕地面積の4分の1を抱える北海道での日中フォーラムで“ラブコール”を送った。中国は9日の首脳会談に合わせ、日本産コメ輸出拡大に向けた認可施設の追加などに合意。日本との経済関係を強化し、貿易摩擦で対立する米国に揺さぶりをかける狙いもある。

 日本の財界も、中国との「政冷経冷」関係からの脱却に期待を寄せる。トヨタ自動車の豊田章男社長は、李氏が安倍首相と並んで苫小牧市の関連部品工場を視察した後、日中共同で研究を進める新エネ車などの未来技術によって「世界に打って出るという気持ちが2人(両首脳)にあると感じた」と記者団に語った。

 北海道の空港やフォーラム会場など李氏の立ち回り先では「熱烈歓迎」の横断幕が多数掲げられた。ただ日本全体に歓迎ムードが広がっていたとは言い難く、李氏自身も微妙な雰囲気を感じたようだ。10日の歓迎レセプションでは、壇上の参加者の乾杯を携帯で撮影していた人が多かったことから「皆さん、グラスか携帯を掲げてもう一度乾杯しましょう。友好のニュースを広めてください」とジョークを飛ばした。

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