PR

ニュース 国際

マルクス像寄贈は中国のプロパガンダか? 独で議論「独裁の土台」「毒のある贈り物」

4月13日、ドイツ西部トリーアで、マルクス像を設置する作業員(ロイター)
Messenger

 【ベルリン=宮下日出男】「資本論」で知られる哲学者カール・マルクスの生誕200年に合わせ、中国が出生地のドイツ西部トリーアに寄贈した彫像の是非をめぐり、議論が起きている。ドイツでは「共産主義の父」への評価が割れ、中国の政治宣伝との懸念もあるため。彫像は5日に除幕されるが、議論は今後もくすぶりそうだ。

 彫像はマルクスが書物を手にたたずむ姿で、土台を含む高さは5・5メートル、重さは2・3トン。中国人彫刻家が手がけた。中国側が寄贈を申し出て市議会が昨春、賛成42票、反対7票で受け入れを決めた。

 トリーアはローマ時代の史跡で知られる観光地でマルクスの生家もある。市は彫像設置で偉人をたたえるとともに「年15万人」(担当者)に上る中国人観光客の増加に期待も寄せる。

 ただ、ドイツでは共産党独裁や戦後の東西分断につながったとしてマルクスへの否定的な見方が根強く、旧東独時代の被害者支援団体は「マルクスは共産主義独裁者の精神的土台」と彫像設置を批判。ライベ市長はこれに対し、「今ではマルクスを考察するよい時期だ」とし、冷静な議論の契機として理解を訴えた。

続きを読む

関連ニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ