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【中東ウォッチ】アサド政権の粘り強さどこから? 独裁父子2代の生存戦略とは

4月14日、米英仏による攻撃後、シリアやロシア国旗を振るアサド政権支持者ら=シリア・ダマスカス(AP)
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 シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を受け、米英仏3カ国は現地時間の4月14日、軍事攻撃に踏み切った。対象は化学兵器の製造・貯蔵が疑われる施設に限定されたため、人的被害はほとんど報告されず、アサド政権は反体制派への攻撃を継続する姿勢を示している。権力が及ぶ範囲は国内の一部に限定されてはいるが、政権が引き続き存続する公算は大きい。その粘り強い統治手法はどのように形成されたのか-。(カイロ 佐藤貴生)

アメとムチ

 「他のアラブ諸国の指導者と違って頭が切れ、戦略的思考にたけている」。カイロ・アメリカン大学のワリード・カジーハ教授は、バッシャール・アサド現大統領とその父、ハフェズ・アサド前大統領(1930~2000)を評していった。

 教授は、「(アサド父子は)自由や民主主義を求める知識層を明確な理由もなしに投獄し、政権に挑むことへの恐怖心を抱かせた」とし、独裁体制であることに疑いはないと話す。現政権に対する国内の抵抗勢力や反体制派の大半も分断されており、海外の勢力の影響下にあるため、「実体として国内のどの層も代表していない」という。

 前大統領は社会主義を掲げていた1982年、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の台頭を受け、中部ハマで数万人ともいわれる犠牲者を出す大量虐殺を行うなど、政権に刃向かう組織は容赦なく弾圧し、恐怖に基盤を置く統治を確立した。

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