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【金正恩と核・対話攻勢の行方】(上)「正常国家」印象づけ画策 利益最優先ほほ笑む北

「板門店宣言」に署名し、韓国の文在寅大統領(右)と抱擁する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=27日午後、板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団撮影)
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 文在寅との共同記者発表という“サプライズ”を演じた金正恩は、文との最初の対面からサプライズに出た。板門店で南北軍事境界線を示す縁石越しに文と握手し、韓国側に一歩踏み出したものの、「私はいつ(北朝鮮側に)越えられるのか」との文の言葉に「ではいま、越えましょうか」と文の手を取って2人で北朝鮮側に入った。

 どう振る舞えば、韓国大統領や生中継を目にする韓国内外の人々が感激するか、即興で判断できることを示してみせたのだ。

 サプライズはまだあった。韓国側が期待しながら当日まで知らされなかった夫人の李雪主(リ・ソルジュ)の夕食会への出席だ。共同記者発表と並んでファーストレディーを同伴することで国際慣例に準拠した「正常な国家」だと印象づける狙いがうかがえる。正恩は3月に訪朝した韓国特使団を通じて「正常な国」としての待遇を米国に求めていた。

 首脳会談に一度も夫人を同伴したことのない父、金正日の路線からの脱却も意味した。胸には、北朝鮮公民が着けるべき金日成・金正日バッジはなかった。

 今回、正式には国家機構トップの国務委員長の肩書で会談に臨んだことにも表れている。正日が用いたのは国防委員長だ。国際的に孤立し、「苦難の行軍」と呼ばれる200万人以上が餓死したとされる危機を、軍事を優先した「先軍政治」で乗り切ろうとした危機管理体制のトップを示す肩書だ。

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