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「新たな一章を」中印首脳 非公式会談で雪解けを演出

中国の習近平国家主席(左)とインドのモディ首相(共同)
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 【北京=西見由章】中国の習近平国家主席は27日、訪中したインドのモディ首相と湖北省武漢で非公式の首脳会談を行い、両国が協力を強めていくことを確認した。国境地帯で両軍が一時対峙(たいじ)するなど冷え込んでいた関係の修復を双方が演出した形だ。通商圧力を強める米国に対抗するため周辺国との関係を改善したい習近平指導部と、来年の総選挙に向けて外交戦略の見直しを迫られていたモディ氏の思惑が一致した。

 中国外務省によると、習氏は会談で「われわれ偉大な両国が偉大な協力を行えば、世界に影響を与えることができる」と言及。「中印関係の新たな一章を開きたい」と関係正常化に意欲を示した。モディ氏も会談について「歴史的な意義がある」と応じた。

 両氏は随行員を交えた会談や夕食会に先立ち、双方の通訳だけが同席する「2人きり」の会談を約1時間にわたって行った。インドメディアによると、会談の記録を残さず議題もあらかじめ設定しなかったといい、個人的な信頼関係の構築を重視した。

 ただ両首脳による“雪解け”の演出は今回が初めてではない。昨年9月の会談では国境地域の安定維持で一致したが、会談後も中国は紛争地周辺で新たな滑走路を建設し、インドも航空戦力を増強するなど緊張緩和にはほど遠い状況だ。

 今月24日に北京で開かれた上海協力機構(SCO)外相理事会では、終了後に公表されたコミュニケでインドだけが広域経済圏構想「一帯一路」への支持を表明しなかった。「宿敵」パキスタンとの包囲網を警戒するインドから協力姿勢を引き出せるかも、中国側にとっては大きな課題だ。

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