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【南北首脳会談】被害者救出「これからが正念場」 共同発表で拉致言及なし「想定内」と冷静な受け止め

22日、拉致問題の解決を求める「国民大集会」で発言する横田早紀江さん。左は飯塚繁雄さん=東京都千代田区
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 朝鮮戦争の勃発から68年。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が27日、歴史的対面を果たし、融和ムードの中で南北首脳会談が行われた。文氏は拉致問題提起を約束していたが、共同発表では日本人拉致をはじめとする人権問題への言及はなし。拉致被害者家族らは今回の会談を冷静に受け止めつつ、米朝首脳会談や、日朝の直接交渉に期待を寄せた。

 「今回、大きな動きは予想していなかった。被害者救出はこれからが正念場です」。会談をテレビで見守った横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(82)は静かに語った。

 早紀江さんは外交交渉に乗り出した金氏を「よく決断した」と評価。米朝首脳会談や、日朝交渉の開催を念頭に「各国が真の平和へ向かい、日本政府も被害者救出へ全力を尽くすことを願う。国民の皆様も後押ししていただきたい」と呼びかけた。

 軽口も交えつつ会談した金氏について、増元るみ子さん(64)=同(24)=の弟、照明さん(62)は「満面の笑みを浮かべるこの人物(金氏)が日本人拉致や、自国民を虐殺する人権侵害を続けている現実を忘れてはならない」と怒りを込め、「北朝鮮にとって核廃棄より拉致被害者解放がはるかに容易とも考えられる。日本政府は過去の交渉の失敗も教訓に、焦らず、情勢を見据えて対峙(たいじ)してほしい」と語った。

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